建設業許可申請後の後悔とは?
建設業許可申請してから後悔しないために
お客様の中で、ご自分で書類を作り建設業許可を取得されていた方がいらっしゃったのですが、お取りになった建設業許可業種の選び方に問題点がありました。
といいますのも、この業者様は「とび・土工・コンクリート」工事を専門になさっておられるのですが、申請してお取りになっていた建設業許可は「土木一式」の許可でした。
土木一式工事とは、「総合的な企画、指導、調整のもとに土木工作物を建設する工事」であり、専門工事をいわば有機的に組み合わせて工事を行う場合を想定した業種であり、この土木一式工事の許可を受けても、他の「とび・土工・コンクリート」などの専門工事を直接請け負うことはできません。(税込み500万円未満の軽微な工事を除く)
つまり、この業者様はご自分の会社の実態にそぐわない許可を取っていらっしゃったのです。
これはのちのち、問題が発生することがあります。自分の会社のやっている工事が、実は許可業種と一致していなかった場合、知らぬ間に建設業法違反をしていたケース(許可以外の業種を請け負っていたケース)や経営事項審査(経審)を受審する場合などに、経審を受けたい業種の許可を持っていないために、せっかくの工事実績を計上できなかった・・・など困る点もあります。
建設業許可を申請するにあたっては、ご自分の会社に必要な業種・取れる業種を見極める!
ご自分で建設業許可申請をした場合、県庁の担当者が会社の工事内容や将来やっていきたい業種などを、親身にヒアリングしてくれればよいのですが、書類に不備がないか・うそはないかを審査するのがお仕事ですので、そうは行かない場合が多いものです。
ある業者様は、塗装業の建設業許可を取得されています。条件などをお見受けすると、塗装業と合わせて防水業の建設業許可まで(申請していれば)取れたような状況でした。(もったいない!)
今では、公共事業の入札が出た時も、「塗装業と防水業を両方とっていれば」・・・と思うことも多いそうで、周りの同業者などから、「防水業の許可も取れば?」と言われているそうです。
許可を取得後に、「この業種も取っておけばよかった」「あと○○ヶ月工事実績を積んで申請したら○○の業種までとれたのに」「役員をこういう風にしておけば、私が引退するときの世代交代がスムーズにいったのに」・・・という後悔をしないで済むよう、当事務所では建設業許可を取るときの工夫や申請業種の選び方など、将来的に見てどのような選択肢がベストかというアドバイスなど、お客様の親身になってコンサルティングをいたします。
※ただし、建設業許可申請のためのできる限りの工夫や調整はいたしますが、虚偽の申請には加担できませんので、あしからずご了承下さい。
そうは言っても、要件・書類に関して微妙なケースへの対処法や、代替案の提案などのアドバイスをすることはできます。まずは一度お問い合わせいただきたいと思います。